こんな記事がありました。
また、以前ネットのどこかで「子どもが芸術系大学に行きたいと思ったら行かせた方がいい。そうでないと、いったん入った他の大学を中退して芸術系大学を受け直したり、社会人になってからまた受け直したりすることになるから」といった書き込みも見たことがあります。本当かどうかはともかく。
自分が最初に希望した進路に実際に進むにしても、それをやめて別の方向に進むにしても、それを自分で納得できるかどうかには「自分自身で決めたかどうか」が一番重要ではないでしょうか。
「客観的に見て」どんなにいい選択であったとしても、それが親や他人から「選ばされた」道なら、本人はその人生を主体的に生きることはできないでしょう。
逆に、自分が選択した結果失敗したとしても、納得づくで自分が選んだ道ならあきらめもつくでしょうし、もう少し頑張り続けたり、あるいは別の道を選び直すことだってしやすいはず。
親の立場から言えば、子どもがどんな進路を選ぶにしろ、結局は子どもの人生。親が責任をとることは絶対できません。第一、親世代の数十年前の経験なんて、大して役に立ちません。「昔はこうだった」という昔話になるだけです。
親ができることと言えば、視野がまだ広くない子どもに対して、それよりも長く生きてきた立場として「こういう方面もある」「こういう可能性もある」といった情報や、「自分はこう思う」という「親としての意見」(決して「正解」ではない)を提示することだけです。
これからの不確実な時代、子どもには人生を自分のものとして引き受け、自分の力で生きていってほしい。そしてそのために、自分自身で納得のいく選択をしてほしい。
私が子どもに望むのは、つきつめればそこだけかもしれません。