毎日毎日,帰って寝るだけの生活。
もうちょっと毎日の生活を意識できるようでいたいという気持ちもありました。
今では揶揄されることも多くなってしまったけれど,「ていねいな暮らし」ってヤツですね。
(「ナマケモノの自分にそれが実際にできるかどうかは別だ」と今では思うけど)
家にあった『暮らしの手帖』なんかを読むのが好きな,変わった子どもだったし。
料理をしたり,家事の知恵みたいな本を読むのが好きだったり。
食料品を扱う会社だったので,仕事の内容と,自分の生活に関する考え方や,そもそも自分の性格そのものとの齟齬も感じるようになっていきました。
そんなわけで,
働けば働いただけ単純に収入になる仕事(でも働かなければ収入がないのも覚悟)。
自分で自分の将来が決められる仕事。
……を目指し,ただ単に「今の会社を辞める」とか「転職する」のではなく,「会社員そのものを辞める」ための模索を始めたのです。
バブルの余韻が残る,今から思えばのどかな時代だったかもしれません。