気温が上がってきました。
「水筒を洗うのはもうイヤ!」というおかあさん、おとうさんの悲鳴が、ツイッターのタイムラインから聞こえてきます。
小学校で、水筒持参と決まっているのでしょうか。
ウチの子どもが通った小学校では、特にそういうことはなかったですね。水道水を飲んでいたのでしょう。(幸い、水道水が結構おいしい地域です)
以前、こんな記事をみました。
いろいろひっかかる箇所が多い記事でした。
メーカーとしては、再利用は非推奨(当然)。
上記記事では、まずサントリーお客様センターの注意書きを引用。
- 水筒代わりに使用しない(不衛生になる場合がある)
- 熱いものを入れない(容器が変形してやけどのおそれがある)
- 飲料以外のものを入れない(誤飲の危険)
- 凍らせない(変形、破損のおそれがある)
どれも、メーカーからの注意喚起としてはもっともなことです。
メーカーとしては、安全だと言い切れないことを「大丈夫」とは言えませんからね。
弘前大学の研究(2004年)。
次に、弘前大学の2004年の研究を紹介。
これは、ペットボトル入り緑茶を
- a条件:開栓後1分放置し、再び栓をして保存
- b条件:開栓後半量を口をつけて飲んだもの
- c条件:開栓後別の容器に注いで飲んだもの
- d条件:全量を口をつけて飲み、水道水ですすいで乾燥させたのち水出し麦茶を入れたもの
を5℃、20℃、30℃で1,3、5、7日保存したときの生菌数を調べた研究です。
口をつけて飲むと生菌数は増えるけれど。
結果は、
- a条件:1日後も菌数は増えない。
- b条件:1日後の菌数は10倍に増加。
- c条件:1日後の菌数は30℃のみ10倍に増加。
- d条件:1日後の菌数は100倍に増加。
なので、"再利用(=d条件)は衛生上問題がある"と結論づけられています。
しかし、再利用実験に使用されたのは水出し麦茶。
水出し麦茶は、冷蔵庫で保存したとしても傷みやすいものです。
ウチでは、水出し麦茶は冷蔵庫に入れていても1日で飲みきるようにし、2日目は捨てます。味が変わるからです。
まして、ペットボトルに入れて常温で持ち歩くのは、そもそも無謀です。
(第一、7日後まで菌数を測定する意味があったんでしょうか…)
ウチのペットボトル再利用は。
ウチでは、高校生の末っ子が、毎日、ペットボトルに水道水を入れて学校に持って行っています。
食品の期限表示にうるさく、バナナが少し黒くなっただけで丁寧に取り除く潔癖症の息子ですが、水道水を入れているペットボトルは、表面のフィルムがびりびりに破けてくるまで再利用しており、自分から取り替えようと言い出すことはありません。塩素の殺菌力と、余計な栄養分がないためと思われます。
最近まで使われていたペットボトル(夏でないので小さい350ml)。重い荷物の間で使われて、フィルムがびりびりです。
あくまで水道水を入れるのであれば、ペットボトルを自己責任で再利用することには問題ないというのが私の印象です。
もちろん、「ぬるくなった水道水を夕方まで飲むのか?」という問題はありますけどね。なんでも必要最低限でいいという性格の息子ですから。
長女が高校生のときには、毎朝ペットボトルに緑茶を入れて持っていっていましたが、緑茶はやはり汚れが溜まり、衛生上よくない印象でした。
食品メーカー側の注意喚起は当然として、それとは別に自分自身でも「大丈夫かどうか」を判断できるようでありたいと思っています。