このブログでは、PTAの挨拶関係の記事がよく読まれています。
最近アクセスが多いのが、こちらの記事。
懇談会でPTA学年委員(長)さんのあいさつが求められるかどうか。
私の経験では、
- 小学校:ナシ(ただし6年のときだけ、卒業関連行事のための特別な集金などについて学年委員長さんが説明)
- 中学校:ナシ
- 高校:学年全体の懇談会(体育館で開催)で、最初に学年委員長さんが挨拶。クラスごとの懇談会ではナシ
でした。しかし学校や地域によっては、もしかしたら、クラスごとの懇談会で学年委員さんに挨拶を求められることがあるのかもしれません。
上記の記事がよく読まれている背景にはそんな理由があるのではないかと想像しました。
学級懇談会で最初に挨拶してくださいと言われたら、どのような話をすればいいか。
では、もし私がその立場になったとしたらどうするだろうかと、考えてみました。
※以下は、挨拶が苦手な人向けに書いたものです。慣れている方はそれぞれのやり方、スタイルがあると思いますので、スルーでお願いします…。
基本的に、短く。
まず第一に。
挨拶なんて、ただの形式です。「なにか気の利いたことを言わなきゃ」とか「ある程度の長さがないとだめなんじゃないか」などと考える必要は、全くありません。最低限必要なことだけ言えばいいんです。そもそも、どうせ誰も大して聞いていませんし、聞いていたとしても憶えていません。逆に、考えすぎて何か変なことを言ってしまうと強い印象を与え、記憶に残ってしまうので、そちらの方を避けるべきです。
限られた時間しかありませんから,時間は懇談会の本来の内容に割くべきです。挨拶は最小限にしましょう。
とはいうものの、早口になってしまうのもよくありません。内容自体を短くし、話のペースは普段通りにします。挨拶はどうしても早口になりがちなので、ゆっくりめに話すぐらいがちょうどいいです。
必要な内容と構成は。
構成要素は、この場合も4つです。
- 出だし。
- お礼。
- その集まりの内容。
- 締め。
この4部構成で考えれば簡単です。それぞれは短くてOK。
具体例。
たとえば、こんな内容ではどうでしょうか?
(出だし)
「こんにちは。学年委員の○○○○です。」
(お礼)
(学校行事の場合)「○○先生には、いつも子どもたちへのご指導をありがとうございます。」
(PTAが主催という形式の場合)「本日はお忙しいところ、お集まりいただきありがとうございます。」
(その集まりの内容)
「今日は学級懇談会ということで、
- 先生から、子供たちの学校での生活や学習の様子をお話いただけると思います。新年度で親子ともども慣れない毎日ですが、日々の生活の参考にしていきたいと思います。」
- クラスも新しくなり、皆さんとの顔合わせの意味も含め、○○について有意義な情報交換や話し合いができればと思います。」
などなど。懇談会の目的や内容に合わせて、文章1つか2つを考えればいいでしょう。
(締め)
「限られた時間ですが、どうぞよろしくお願いいたします。」
注意点。
注意すべきは、懇談会の性質です。
- 学校行事として開催されたもので、ご自分も参加者の1人なのか。
- PTA行事として開催されたもので、ご自分が「会を開催した」側の立場になるのか。
これを間違えると、ちぐはぐな印象になってしまいます。
学校行事としての懇談会の場合、挨拶するとは言っても、ご自分も「ただの保護者」の1人。先生に対する保護者代表というスタンスで内容を考えればいいと思います。
PTA行事としての懇談会の場合は「会を開催した側」という立場になりますから、それに応じた内容を考える必要があります。
いずれにしろ、「たかが挨拶」。
ですから、堅苦しく考えることなくうまく(適当に)こなし、ご自分も懇談会の本来の目的(先生の話を聞く、他の保護者との顔つなぎ、情報収集など)が達成されるようにしてください。