「しみじみ」が足りない日々。
ちょっとしみじみを補充したくなって買った本その2です。
「泣く子はいねが~」と街なかを歩くネコの遠藤平蔵が出会う、人々やネコの物語。
基本的に1話1ページです(一部連続ものも)。
親子、男女、同僚、友人、そして亡くなった人との間で心が触れあう瞬間や、気持ちがすれ違ってしまう瞬間。 あるいは、一人きりで心が動く瞬間。平蔵はそんなときにやってきて、お節介を焼いたり、あるいは何の役にも立たなかったり。
読んでいるこちらも、身近などこにでもあるかもしれない小さな物語について、改めて考えさせられます。
こういう、人情話・人間ドラマ的な作品が心に沁みるようなトシになったなあと、改めて思ってみたり。
主人公がネコだけに、寒い季節にコタツで読むのにちょうどいいかもしれません。
ネコ好きな人にも、そうでない人にもおすすめです。