知人が管理する空き家で、漏水が起きたと聞きました。
その家の近所の方から、水道局が何かポストに入れていったと連絡があったそうです。
ポストを確認したところ、「漏水の可能性があります」と書き込まれたチラシと、検針票(請求書)。
使用水量は、2ヵ月でなんと240 m3を超えていました。
3人家族のウチの現在の使用水量は、2ヵ月で30 m3。それに比べて8倍以上です。
水道料金(下水道料金を含む)の請求が10万を超えてしまったとか。
寒波による凍結。
日本全国、この冬は例年になく寒い。北陸では大雪もたびたび起きています。
先日は佐渡で大規模な断水が発生しましたが、その理由の一つが、水道管凍結による空き家の漏水と言われています。
佐渡の周囲には対馬暖流が流れていますから、雪は多くても最低気温がそれほど下がらないのでしょう。 それがこの冬は例年より最低気温が下がり、凍結が頻発したのではないでしょうか。
空き家では、元栓(止水栓)を締めよう。
空き家でも、掃除の時に使うかもしれないと水道の契約をそのままにしてあることがあるかもしれません。知人の家がそうでした。
でも今回の話を聞いて、契約をそのままにしておく場合も、空き家なら元栓(止水栓)を締めておくべきと改めて思いました。
止水栓は、水道メーターのそばにあります。
ウチの水道メーターのボックス(青い蓋)を開けたところ。
左側の水道本管から右側の私の家に向かって給水されています。
右の丸いものが水道メーター(光が反射しています)、左のバルブが止水栓です。ここを締めれば水が流れなくなりますから、宅内での凍結・漏水の可能性がなくなります。バルブは思いっきり締めすぎないようにしましょう。後で固着して回らなくなることがあります。
ただし、水を使っていない空き家では水道管が痛む(サビが出る)らしい。また、水を流していないと下水管が洗い流されず、虫などの侵入の原因にもなるようなので、それらの点は要注意です。
漏水の有無は、パイロットマークでわかる。
水道メーターには、パイロットマークというものがあります。
画像の中央にある、銀色と赤色の丸いものの回りに赤いマークが3つついている部分です。
宅内で水を出していないのにこれが矢印のように回転している場合は、漏水しています。
空き家でなくても、屋外の立水栓の凍結には特に注意。
私が住んでいる地域の最低気温は、水道管が凍結するかどうかというギリギリのところにあります。
水道管の凍結に一番注意しなければならないのは、屋外にある水道(立ち水栓)でしょう。ですので、私が住んでいるあたりで屋外に設置されている立ち水栓は、だいたい凍結防止水栓(不凍水栓)になっています。温暖な地方では見ないものかもしれません。
通常の蛇口のハンドルを空けたまま支柱の上についているハンドルを回すと、水が止まり、かつ支柱の中にある配管の水が全て抜けて、凍結が防止される仕組みになっています。
他にも、水道メーター前後の配管、屋外の給湯器の周囲で露出しているバルブ部分などが要注意です。必要に応じて、保温したりヒーターを取り付けるなどしましょう。
この冬は、私が今の場所に住み始めて一番寒い冬です。
「水をちょろちょろ出しっ放しにして寝る」ということを、初めて、何日かやりました。
早く寒波のピークが過ぎて、過ごしやすい気候になってほしいものです。