久しぶりに小学校のPTAに呼ばれました。
周年行事が近づいてきたので前回実施時の話を聞かせてほしいという、役員さんからの依頼です。
肩書だけは「PTA顧問」という偉そうなものだし、始めてお会いする方々も多かったので、何だか気を使わせてしまった感じです。
そんなこともあって、昔のことを思い出しました。
PTAでは、まず感謝の気持ちが必要。
PTAを仕事としてやっている人は、ほとんどいません(専従として、報酬をもらって事務をする人ぐらいでしょう)。
ほとんどの人は、家事・育児、仕事、年寄りの世話その他、「本業」を持ちながら、時間をやりくりして参加してくれるわけです。
なので、活動に参加してくれる人に対しては感謝の気持ちがまず必要だと、私は思っていました(今も)。
もちろん、作業の要領の善し悪し、パソコンができる・できないなど、個人のスキルはさまざま。でも、やってもらって有難いという気持ちがベースにないと、PTAのような活動はうまくいきません。
ところが、時間が経つと。
最初のうちは、そう思っていられるんです。
でも、同じメンツで顔をつきあわせて仕事をする期間が長くなってくると、だんだん、最初とは気持ちが変化してきてしまいます。
距離が近づくぶん遠慮もなくなり、当初の「出てきてくれて有難い、やってくれて有難い」という感謝の気持ちが薄れてきます。
入れ替わりに、「こうやってくれればいいのに」「何でやってくれないんだろう?」といった気持ちが生まれてきます。
そうなると、いろいろなことがうまく回らなくなってくる。
私はそうやって何回も失敗しました。
会社などの組織の経験が少ない私です。
組織のマネジメント経験が豊富な人は、こういうことにも慣れているのかもしれません。
初めて会った現役の役員さんたちも、きっと試行錯誤しながら活動を進めているのでしょう。終わったときに「大変なこともあったけど、やってよかった」と思えるようでいてほしい。
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それにしても、小学校の校舎内に足を踏み入れたのは5年振りぐらいだったかな。
OBがあまり顔を出したり干渉すると現役の役員さんが活動しにくくなるので、控えていました。(呼ばれたらいつでも顔を出そうと思っていましたが)
先生方もほとんど入れ替わってしまって顔パスが効かないし、現役PTAの名札もないので、「来客」名札を付けて、ちょっと緊張して久しぶりの校舎内を歩きました。
Photo by 写真素材 足成