……そんな気がします。
日銀がいう2%の物価上昇は、「生鮮食品を除く消費者物価指数」(コアCPI)という指標に基づいて判断されています。
それに基づいた物価は、いつまで経っても2%の上昇目標を達成していない様子。
でも日常的にスーパーで買い物をしている身としては、そうは思えません。
なぜでしょう?
消費者物価指数は食品の容量変更を反映していない。
みずほ総研のレポートがありました(PDF)。
これによれば、
「消費者物価指数は、予め定められた商品の価格変化を捉えた指標であり、(中略)実質的な値上げが反映されにくい」。(上記レポートより)
つまり、同じ商品の容量が少なくなっても、値上げと判断されないらしいのです。
これに対して、容量あたりの価格(容量単価)を示すSRI一橋大学消費者購買指数の単価指数をみると、実際に2016年秋から指数が上昇しています(上記レポートの図表12)。
感覚的な値上げを値上げと認めない指数で金融政策が決まるっていうのも、どんなもんなんでしょうねえ。
それに、容量単価を考慮した物価指数で判断した結果もし2%の物価上昇ということになれば、日銀の黒田総裁も目標が達成できたことになり、安心できるかもしれませんね。
ツイッターでハッシュタグ「#くいもんみんな小さくなってませんか日本」を見てみると面白いですよ。
私がいつも飲んでいるインスタントコーヒーも、また実質値上げされました。