昨日、ツイッターでよく拝見する方がこんなことをおっしゃっていました。
長男の部屋に落ちていた期末テスト各教科のヒストグラムや平均点を眺めてみたんだけど、全体が団子状態だった1学期中間に比べてかなりバラついた分布になっている。そうしてわかる、それぞれの教科で、明らかにめちゃくちゃデキる子がいる(同一人物・同一グループであるかは不明。偏ってそうだけど)
— knockout_ (@knockout_) 2017年10月11日
中学1年生のお子さんのテスト成績のお話。
これは実感としてよくわかります。
中学1年の最初の中間テストは、差がつきやすい数学も英語も学習範囲が狭く、内容も易しいので、差がつきにくい。
それが、期末になると範囲が広がり内容が増えるので、差がつきやすくなるんです。
高校は特にそれが顕著だなと思いました。
ウチの子供らが進学したのは、全員とも公立高校です(私立の選択肢がほとんどない地方なんです)。公立とはいえ高校には受験を経て入ってくるわけですから、入学時のレベルはある程度は揃っているはず。
それなのに、入ってからの定期テストでは、得点分布が見事に上位から下位まで幅広く分布します。
例えば、100点満点のテストで上位は80点台、下位は20点未満、というように。
もちろん全員が100点満点を取るテストを作るわけにはいきません。テストは点数がバラけるように作られているわけですが、考えてみると不思議です。
そして、そうやってできた差は、どんどん固定化していきます。
2:8の法則を思い出してしまいました。
「働きアリのうち、よく働く2割のアリが8割の食料を集めてくる」。
その2割のアリだけを集めると、やはりその中の2割だけがよく働き、残りはサボり始める。
この現象は、実際にシワクシケアリというアリで観察されたそうです。
コミックエッセイにもなっているようです。
あるいは、生物の進化における適応放散というか。
ある隔離された地域の中で、生物がさまざまなニッチな環境に適応して進化し多様化していくこと。オーストラリアの有袋類がいい例です。
どういうレベルの学校がいいのか。
頑張って上のレベルに食いついていけるタイプの子供なのか、あるいは学校内で上位でいられるレベルの学校に進学した方がのびのび力を発揮できる子なのか。
もちろん、学校内のテストでの評価がすべてではありませんけどね。
子供の性格、学校の教育方針、中学受験からの中高一貫か高校受験コースか…東京近郊は特に選択肢が多いでしょうから、親は大変だなと思います。
特に、これからは単なるペーパーテストの点数以外の力が問われる時代ですから。
ところで、私の地元の公立高校には大学入試におけるAO入試のような制度もあり、ペーパーテストの比重が低い選抜方法で入学してくる子がいます。
しかし高校に入ったあとは、旧態依然のペーパーテストによる評価が中心の様子。なので、そういう特別な方式で入学した子は結局苦労するだけなんじゃないだろうか……そういう多様な入試制度がかけ声だけで、理念に実態が伴っていないんじゃないかと思っています。