フリーランス兼業主夫日記

フリーランス、プラスなりゆきで兼業主夫的生活になって25年超え。生活や子育ての中でブログネタを探しています。記事の内容はその時点の思いつき。現在は考え方が違っているかもしれません。

女児の思春期早発症。低身長の原因になる可能性があり、ホルモン治療を受けさせました。

 

 

※以下は個人的な体験談に過ぎません。私は医学の専門家ではありませんので、お子さんの健康・発育について何か不安がある場合は、専門の医療機関に相談してください。

 

思春期早発症という病気があります。

通常よりも低年齢で思春期が始まってしまう状態です。

10年以上前のことですが、私と娘の経験を記憶をたどって書いてみます。

 

きっかけは、担任の先生からの助言。

 

PTAの用事で学校に行っていた日のこと。

ちょうど廊下で行き会った娘の担任の先生から話しかけられました。

(PTAの用事で学校に日常的に行っていると、先生とよく話ができるというメリットがあります)

 

「そういえば娘ちゃん、胸がふくらんできたみたいですよ。ブラジャーとか考えてあげた方がいいかも。」

 

いつのことだったか正確には覚えていませんが、他の記録から推定すると、娘が9歳になる直前の、小学3年生の春だったのではないかと思います。

 

発育,早過ぎじゃない?

 

小学校3年になったばかりで胸が大きくなり始めた? ちょっと早過ぎじゃないか?

そう思って調べてみました。

 

すると。

  • 第二次性徴期に、特に大きく成長する時期がある(成長スパート期)。
  • 思春期が早く来てしまうと成長スパートが早く始まり、そのぶん早く終わってしまって、結果的に低身長になることがある。

ということがわかりました。

 

(参考)

こどものこころの問題|慶應義塾大学病院 KOMPAS

小児の内分泌の病気(低身長など)|慶應義塾大学病院 KOMPAS

 

そのとき、娘の成長曲線を自分で描いて考えたように記憶していますが、当時描いたグラフは残っていませんでした。

そこで、当時の身長データから、上記サイトのグラフ画像を使って改めて成長曲線を描いてみました。

娘の成長曲線(身長の伸び)。

(クリックで拡大されます)

赤で描いた範囲のグラフが、治療を開始する前の期間です。

上記のページでは、

「身長が成長曲線のグラフの7本ある曲線の一番上と一番下の間にあり、かつ、7本の曲線と平行して身長が伸びているときは心配ない」

とされています。ところが娘の場合、7歳ぐらいまでは7本あるグラフの真ん中あたりで推移していたのが、8歳ごろから勾配が急に大きくなってグラフが上向き、9歳を過ぎると上から2本目のグラフの位置になっていました。この時期に身長の伸びが加速していたことがわかります。

 

後から思うと、このころ娘は目に見えて痩せてきていました。いまアルバムの写真を見ても明らかです。これは、体重が減ったということではなく、体重増加よりも身長の伸びの方が大きかったからでしょう。1年で10cmも伸びていたんですから。

 

専門医を受診。

 

成長スパートが早く始まり早く終わってしまって、低身長になるのではないか。

そんな心配から、専門医を受診することにしました。

 

幸い、大きな総合病院で小児内分泌外来を担当している専門の先生が、市内で小児科を開業していましたので、その先生に診てもらったんです。

 

その結果、手のX線像(骨の成長段階)、血中ホルモンの検査、身体所見などから、思春期早発症と診断され、性腺の発達を抑える治療を行うことになりました。

 

(参考)

思春期早発症 | 一般社団法人日本内分泌学会

 

治療は、性腺の発達を抑えるリュープリン(リュープロレリン)という薬を月1回注射するものです。これを小学校卒業まで続けました。

 

注射はいたって普通のもので、例えばインフルエンザの予防接種などと変わらないものでした。月1回、車で30分の距離にある病院に行き、身長と体重を測って、注射を打てば終了。娘は(というよりウチの子はみんな)病院を全く嫌がらない子どもなので、通院に問題はありませんでした。

それに、詳細は忘れてしまいましたが、特定疾患に対する自治体の医療費助成を受けることもできました。

 

治療の結果。

 

治療期間中のグラフは、上記グラフのオレンジ色の部分です。

グラフの傾きがゆるやかになっています。正直なところ、これが治療の効果なのかどうか、私にはわかりません。治療していなくても大差なかったかもしれないし,治療していなかったらグラフがもっと早く横に寝てしまい,最終身長が低くなったかもしれません。

 

リュープリン注射による治療は小学校卒業時に終了。13歳からの黄緑色のグラフが、治療が終了してから後のデータになります(学校の健康診断で測定した結果なので、時期と数値には誤差があります)。

 

治療を終了したころから身長の伸びがやや上向き、その後もゆるやかに成長して、高校3年時には約160cmに。

こうしてみると,8~9歳の成長スパートが始まる前に娘がいた位置(7本のグラフのだいたい真ん中,平均的な身長)におさまったことがわかります。

初潮(初経)も、中学1年の終わりに無事に来ました。

 

その後、娘は何事もなく大きくなり、大学に通っています(2017年現在)。

 

こんなこともあるよ、というお話でした。

この記事をご覧になった方の何かの参考になれば幸いです。

 

※こんなことを書いてるのが娘にバレたら怒られるかな? ごめん!書いちゃった!