昨日からこんなニュースが。
開催経費のうち、どこが負担するかでもめていた340億円分を、宝くじの売上でまかなおうというニュースです。
そもそも、大会経費が総額1兆3850億円というのも莫大。
リオでオリンピック反対のデモなどが頻発したのもわかります。
組織委員会と都がそれぞれ負担する6000億円、それに国が負担する1500億円と比較すれば、宝くじを財源にする340億円は小さな額ですが、それでも340億円です。
オリンピック協賛の宝くじを買う方々は、募金するつもりで買っているんでしょうか。
それなら何も言うことはありません。
でもおそらくは、「夢を買っている」のでしょうね。
国や都、組織委員会側は、「みんなで開催を応援する」という名目で、でも実際には「取りやすいところから」「広く浅く」不足分をかきあつめようということなのでしょう。
それって、一般の人々の射幸心につけ込んでいるということではないでしょうか。
なんだかなあと思います。
「夢」の値段。
宝くじの場合、確率計算すると、期待できるリターンはだいたい半分以下~4割程度とのこと。
とすると、300円の宝くじを10枚連番で買っても、期待できるのは1500円以下です。
実際には、連番のうちの1枚だけが当たりで(300円)、残りは紙くずになることが多いのではないでしょうか(つまり、2700円の損)。
2700円が夢の値段ということになります。
紙くずにならない「夢」。
競馬や競輪など、公営ギャンブルでも似たようなものです。
私はやったことが全くないのでわかりませんが、確実なところを狙えば多少は勝つこともできるのでしょう。でも結構な紙くずも出るはず。大きな賭けに出れば、当たれば大きいかもしれない分、紙くずになる額も大きくなる。
それなら、紙くずにならないもの、つまり価値がゼロにならないものに夢を託した方がよほどマシではないかと、私は思います。
株や投資信託は、ほとんどの場合価値はゼロにはならず、多少の値上がりが期待できます。
ビットコインなどの主な仮想通貨(暗号通貨)なら、まさに「夢」があるかもしれません。
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