フリーランス兼業主夫日記

フリーランス、プラスなりゆきで兼業主夫的生活になって25年超え。生活や子育ての中でブログネタを探しています。記事の内容はその時点の思いつき。現在は考え方が違っているかもしれません。

「啐啄同時」という言葉。

 

啐啄同時」(そったくどうじ。「そつ」は「口へん」に卒)。

啐啄同機という言い方も、見たことがあります。

 

最近、ツイッターでこの言葉をみかけました。(誰のツイートかは忘れました…)

 

雛鳥が卵から孵化しようとしたとき、卵の中から殻をコツコツとつつく。

ちょうどそのときに、親鳥も外から殻をコツコツとつつく。親子のタイミングが合って初めて殻がうまく割れ、雛が生まれる。そんな様子を表している言葉です。

もともとは禅の言葉だとか。

 

親は、早くつつきすぎてもダメ。殻を割るのが早過ぎると、雛が死んでしまう。

つつくのが遅すぎてもダメ。雛が生まれるちょうどよいタイミングを逃してしまう。

 

子育てってこれの連続だと思うんですよね。

 

放っておいてもある程度は自然に成長していくけれど、親がうまく働きかければもっと伸びるかもしれない。ついつい欲が出てしまいます。

でも、親の働きかけが「ベストなタイミング」でないと逆効果になって、子どもをスポイルする可能性も。(スポイルっていう表現、最近聞かなくなりましたね…)

 

では、ちょうどいいタイミングはいつなのか?

 

そんなのわかりません。

 

なので、私は、しょっちゅうつついてみればいいのではないかと思っています。

 

コツコツ。「こんなことあるよ。どう?」

……しーん。反応ナシなら、とりあえずスルー。殻を割っちゃうほど派手につつかなければいいんです。

 

コツコツ。「こんなことやってみたら?」

……しーん。またもや反応なしならスルー。興味がない、あるいは時期じゃない。反応がないなら、とにかくその子にとって必要ないということです。

 

そんなことを繰り返していくうち、違うことでコツコツしたら、あるいは(子どもの成長、変化は早いですから)同じことを別の時期にコツコツしたら、「…………コツ?」ぐらいの小さな反応が返ってくるかもしれません。

そうしたら、子どもの反応をみながらもう少し踏み込んでみればいいでしょう。

 

あるいは、予期せず不意に、小さな小さな「コツ?」という音が聞こえることがあるかもしれません。その機を逃さず、親からもコツコツできるかどうか。

 

観察力、注意力、根気、親自身の好奇心、広い視野、受容力、……いろいろなことが求められる子育てです。

 

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Photo by 写真素材 足成