フリーランス兼業主夫日記

フリーランス、プラスなりゆきで兼業主夫的生活になって25年超え。生活や子育ての中でブログネタを探しています。記事の内容はその時点の思いつき。現在は考え方が違っているかもしれません。

「心が叫びたがってるんだ。」を見て思ったこと。緘黙(かんもく),吃音(きつおん),連発・難発など。

 

劇場版アニメ「心が叫びたがってるんだ。」(略して「ここさけ」)。

気になっていたんですが,昨日TVで初オンエアされたので見ました。

それで思ったことです。

 

緘黙

 

緘黙」(かんもく)という言葉があります。

わざと話さないわけではなく,「話せない」状態のこと。子どもから大人まで,そういう状態の人はいらっしゃるようです。

家庭では普通に話すことができるのに,学校などでは言葉で話すことができない場合を「場面緘黙」。

家庭でも話せない場合を「緘黙」。

場面緘黙は,ほとんどの子どもの場合家庭環境のせいではないとされていますが,ショックな出来事の後に急激に全緘黙となった場合は,特に「トラウマ性緘黙」と呼ぶようです。

※ほかに,突然声が出なくなる「失声症」という,思春期や更年期の女性に多い症状もあります。

 

参考:

わざと話さないわけじゃない。専門家に聞く、場面緘黙(かんもく)について知っておきたいこと | WEB連動企画“チエノバ” | ハートネットTVブログ:NHK

かんもくネット〜場面緘黙とは〜

 

こうしてみると,このアニメのヒロインの成瀬順は,「トラウマ性緘黙」に該当するのかもしれません。

ストーリーの冒頭,教室内で立ち上がり息が詰まりそうになりながら声を出そうと苦悶する様子は,吃音(どもり)の1つである「難発」(最初の音がどうしても出せず,詰まってしまう状態)にも似ています。

 

吃音でさえ適切な認識がされていない中,緘黙についてはもっと知られておらず,当事者やご家族の悩みは大きいと思います。

 

吃音も緘黙も,正しい認識が不足しているのはもちろん,原因や改善方法も確立されていないため,専門家の助言を参考にしながら自分/家族に合った改善方法を模索しているのが現状だと思います。心理的ストレスで悪化してしまうことも多いでしょう。

 

緘黙の場合はわかりませんが,吃音の場合,このアニメのように「発話は苦手だけれど歌なら歌える」という場合はあるようです(必ずではないのでしょうけれど)。

そんなエピソードが描かれているマンガがあります。 

志乃ちゃんは自分の名前が言えない

志乃ちゃんは自分の名前が言えない

 

吃音のヒロインが,歌なら歌えることに気付き…という,1巻完結のマンガ。

これは本当にいろいろな人に読んでほしい。 

 

 

……そんなことをいろいろと思ったアニメでした。

 

※エンディングは…ちょっと個人的には唐突な感じがしたけれど。

※そういえば,映画で出てくるようなのとそっくりの「お城」のラブホが幕張にあったなあ……。京成線に乗っていてよく見えたけど。と思ったらまだあった。

※実写化……やめればいいのに……。