フリーランス兼業主夫日記

フリーランス、プラスなりゆきで兼業主夫的生活になって25年超え。生活や子育ての中でブログネタを探しています。記事の内容はその時点の思いつき。現在は考え方が違っているかもしれません。

乳がん検診,マンモグラフィ,デンスブレストについて。

 

昨日(2017年6月23日)からのニュースについては,「もっと静かにしておいてあげればいいのに」と思うばかりです。

 

それで思い出したこと。

 

若い女性に多いがんと言えば,子宮頸がんと乳がん。検診の重要性が言われています。

そして,乳がん検診といえば,触診とマンモグラフィです。

 

でも,マンモグラフィでも,がんがわかりにくい場合があることをご存じでしょうか。

 

それが,デンスブレスト(高濃度乳房)

乳腺の密度が高いために,がんがあってもマンモグラフィで発見されにくい場合がある状態です。

 

日本乳がん検診精度管理中央機構の,デンスブレストに関する記載を見てみました。

 

対策型乳がん検診における「高濃度乳房」問題の対応に関する提言 | お知らせ | NPO法人 精中機構(日本乳がん検診精度管理中央機構)

対策型乳がん検診における「高濃度乳房」問題の対応に関する報告書(PDF)

 

内容を私なりに要約してみました。

  • デンスブレストは,全年齢平均で約40%にみられる。
  • デンスブレストの場合は,そうでない場合に比べて要精検率が高く,がん発見率が低く,陽性反応適中度(結果が陽性であったとき真にがんである確率)が低い傾向がある。
  • デンスブレストの場合,マンモグラフィの感度(がんがあるとき,それが正しく陽性と判定される割合)が低い傾向がある。 
  • マンモグラフィと超音波検査の併用でがん発見率が向上するが,死亡率が減少するかどうかはわかっていない。
  • デンスブレストの女性に対して,(定期検診のような)対策型検診で検査項目を追加することには,検診・説明体制が整っていない問題や,偽陽性や過剰診断の危険性もある。
  • (人間ドックのような)任意型検診では,検診機関は乳房の濃度や追加検査等の利益・不利益の情報提供により,個人の適切な判断を支援すべき。

 

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放射線技師(実は医師免許も持っている)が主人公という,珍しいマンガ。デンスブレストも取り上げられています。最近のマンガではよくありますが,ドラマチックに話を引っ張るのがちょっと残念(もう少しテンポよく読みたい)。

医師による監修も行われています。

 

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