「天体ショー」と言っても、わかりにくいかもしれません。
星空で起きる、さまざまなイベントのことです。
誰でも知っているのは、日食や月食。
ほかにも、毎年決まった時期に見られる流星群や、ときどき観測好機になる彗星などは、ニュースや新聞などで取り上げられます。
でも、それ以外にも、いろいろなことが起きているんです。
ふと夜空を見上げて、
「……? 今晩はなんか明るい星が近くに並んで見えるな」
と思った経験はないでしょうか。
星座を作る恒星の相互の位置関係は1年中変化しませんが、惑星(金星、火星、木星、土星)や月の位置は毎晩変わっています。
そして、そういう一等星よりも明るい惑星が毎日位置を変えるので、面白いことが起きるんです。
そんな天体ショーが見られる時期を逃さないために。
私は以前、下記のサイトを見ていました。
毎月「今月はこんなことがあります」と紹介されていますから、面白そうなものを見てみるといいと思います。
娘がこういうことが好きだったので、5年ほど前に「月と金星と水星と土星が接近」というのを早起きして見に行きました。
明け/宵の明星として有名な金星はもちろん、木星、土星、火星は見たこともある人は多いと思いますが、水星を見たことがある人は少ないのでは?
水星は太陽に近い軌道を回っているので、日の出直前か日没直後しか見られないんです。
2012年12月12日に、娘がなんとか撮影した写真がこちら。
細い月の左側にかすかに光る白い点が水星。右上の明るい星が金星。写真に入っていませんが、もっと右上には土星があったはず。
月の暗いはずの部分がぼんやり見えるのは、地球が反射した太陽光で少し明るく照らされているからです。「地球照」といいます。肉眼でもこのように見えます。
こういう空が見えると、大人でも「おおっ!」と思うのは確実。
ぜひ子どもさんにも体験させてあげてください。
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