新年度が始まったと思ったら、もう5月も下旬。
運動会を春にやる小中学校は、そろそろ運動会シーズンですね。
(新1年生は入学直後なので、先生方は大変ですが……)
私は小学校の運動会でPTA会長あいさつを計4回やりましたが、毎年同じような内容にしていました。
構成はこんな感じ。
主な構成・流れは、児童に向かって話すのを基本にしつつ、
- 先生方へのお礼にも触れ、
- 児童へのことば。
- 保護者へのことば。
- 締め。
です。来賓の方々は開会式の時間帯には来ていないことも多いので、ちらっと触れるぐらいで流します。
先生方へのお礼:
運動会の練習で、子供たちがご指導いただいたことへのお礼です。
児童へのことば:
「自分の子供に何を言うか」から考えるといいと思います。
保護者へのことば:
私は特に、PTAのお手伝いに対するお礼のことばを入れていました。運動会では、PTAのそれぞれの役割でいろいろなお手伝いをしているはずですからね。
さらに、年とともに運動会の様子も変わってきたので、会長任期後半の2年間では、保護者向けのお願い(注意事項)を2つだけ加えていました(後の例文参照)。
開会式の時間帯には保護者が揃っていないので実効性には乏しいのですが、「PTA会長が言った」ということではっきりする面もあると考えたので。
締めのことば:
「それでは児童のみなさん、がんばってください」でいいと思います。
あいさつ時の心構え。
入学式や卒業式と違い、運動会の挨拶では、ふつう原稿を読むことはしません。
ですから、内容をしっかり頭に入れましょう。
ただし、一言一句間違いなく暗記しようとするとかえって失敗します。
ですから、
- 言いたいことの内容、順序、流れ
- 要素と要素をつなぐ言葉、要素の出だしの言葉
に重点を置いて憶えていくといいと思います。
「これを言う、次にこれを言う、次にこれを言う」という大きな内容の流れでとらえるようにします。
実際に話すときには、言葉を間違えたり言いたい要素を抜かしても、あわてず、適当につないで、流してしまいましょう。「どうせ誰も聞いてない、憶えてない」ぐらいのつもりで大丈夫。
そして本番では、マイクがなくても校庭の全児童に届くぐらいのつもりで、胸を張って大きな声で話しましょう。体育の先生になったつもりで、演じてみるぐらいがいいと思います。「PTA会長という役」なんですから。
早口になりすぎないようにする、ポイントポイントで一息おくなどの注意は、どの挨拶にも共通することです。
小学校運動会のPTA会長挨拶の例文。
運動会の挨拶は原稿なしで話していたので、私が実際に話した内容が残っていません。
「こんなことを話したと思う」という内容を思い出しつつ書いてみますので、参考にしてみてください。
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みなさん、おはようございます。
いよいよ、運動会です。いままで、先生方にご指導いただいて、たくさん練習してきたと思います。ご来賓もたくさんお見えになっていますので、練習の成果をしっかり発揮してください。
6年生にとっては、まだ実感がわかないかもしれませんが、これが小学校の最後の運動会です。競技はもちろん、係活動でも、下級生のお手本になるような姿をみせてください。
1年生にとっては、小学校ではじめての運動会です。4月に入学して学校にも慣れたでしょうか。おうちの方もみなさんの姿を楽しみにしています。頑張ってください。
そして2年生から5年生のみなさん。みなさんにとっても、それぞれの学年での運動会は今日1回だけです。いままでの練習を全部出せるように、頑張ってください。
そして保護者のみなさま。
昨日はPTAでテント張りなどのご協力、ありがとうございました。
また今日も、時間中に各委員会でそれぞれお手伝いをお願いしていると思います。よろしくお願いします。ただ、担当の中で時間を相談して、どうかお子さんの種目は見られるようにしてください。そして、あとでお子さんと、今日の運動会のことをぜひ話題にしていただければと思います。
最後に2つだけお願いがあります。
学校敷地内は全て禁煙ですので、ご協力をお願いします。
また、運動会は、子供たちが練習の成果を発表する学校行事です。単なるお祭りやイベントではありませんので、アルコール類はご遠慮ください。
それでは児童のみなさん、頑張ってください。
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……うーん、こんな内容だったと思いますが、当時からどうも「頑張って」「頑張って」ばかりだったような記憶があります。語彙が貧弱。
あくまで一例ということで、何かの参考にしてください。
Photo by 写真素材 足成