「雑草」っていう名前の植物はないんですけどね。
花が小さくて目にとまらないとか、
猛烈な繁殖力で嫌われるとか、
いろいろ事情はあるのでしょうが、よくみるといろいろな花が咲いています。
春ですから。
カラスノエンドウ(マメ科)。
ピンク色の綺麗な花です。近寄ってよく観察すると、スイートピーと大して違いません。同じマメ科ですから。
小さいきぬさやのような実を草笛にして鳴らしたことがある方もいるかもしれませんね。
ヤエムグラ(アカネ科)。
花はまだだし、咲いても地味ですが、葉っぱにも茎にも細かいトゲ(痛いほどではない)があって、服によくくっつきます。他の草にしなだれかかり、からみつくようにテリトリーを拡大していく、したたかな草。
万葉集にも出てくる八重葎は、雑草が生い茂った状態を表しているのだとか?
ジシバリ(キク科)。
(左下はヘビイチゴの花)
オオジシバリというのもあり、葉の形が違います。しゃもじ形の丸い葉っぱの方がジシバリ、ボートを漕ぐオールのように細長い葉っぱの方がオオジシバリ。画像のものはどっちだったかな。
花はたんぽぽに似ていますがもっと小さく、細い花柄で立ち上がって咲きます。名前の通り、地面を縛るように茎を伸ばし、網目状にどんどん広がっていくので嫌われます。
でも、レモンイエローの花は綺麗。
ヘビイチゴ(バラ科)
イチゴと同じくバラ科。花の形も似ています。
花が終わると、イチゴのような赤い実を付けます。毒はないそうですがおいしくはないとか。
カキドオシ(シソ科)。
上に写っているウチワ形の葉っぱと、長く四方に伸びるつるが特徴的。垣根を突き抜けるようにツルを伸ばし、テリトリーを拡大していきます。見ようによってはランの花に形が似ているかも? 小さいですが。
オニノゲシ(キク科)。
名前の通り、トゲトゲでいかにも「オニ」っていう感じ。これは高さも5、60cmあったかな。威圧感があります。
大きな葉っぱは切れ込みが多く、ギザギザでちくちく。でも、茎は太さ3cm以上もあるのに中空で、簡単にぽきっと折れます。
身近にも結構いろいろな植物があるので、注意してみると面白いですよ。
子どもと探してみてはいかがでしょうか。
私はこれの古い版を持っていますが、写真がちょっとわかりにくいのが残念。今の版はどうなんだろう。
こちらも改訂されたんだなあ。古い版を持っています。
ところで、昨日とある方がツツジの蜜を吸った子どものことをブログに書いて謝罪にまで発展した一件が話題になりました。ツツジの中でも、レンゲツツジは有毒なので要注意です。
本題と関係ありませんが、ツツジ・サツキの仲間でもレンゲツツジは有毒なので注意 / 友利新、ブログ内容で批判受け謝罪 - エキサイトニュース https://t.co/auphBhLr6p @ExciteJapanさんから
— イヨ (@iyoiyo2013) 2017年4月26日