川崎市の踏切事故。
テレビでも新聞でも毎日報道が続いていますが,
どうして非常停止ボタンのことを言わないんだろう?
数日が経って,助けに入った男性の美談ばかりが目に付くようになっています。
でも,踏切内で問題が発生したとき(人の立ち入り,車の立ち往生など),真っ先にすべきは非常ボタンを押すことのはず。
ツイッターでもそんな書き込みがたくさんあります。
踏切立ち入りの老人を助けに入った人のニュースで街頭インタビューを受けた人が「自分だったらどうしていたんだろう、どうすればいいんだろう」みたいなことを言ってたのですごく大事なことを書くよ。
— K.Kawazoe (@_____zoe_____) 2017年4月17日
「助けに入るよりも先に非常停止ボタンを押せ」
もう一度。
「まず非常停止ボタンを押せ」
拡散お願いします!
— なたかたさん (@nata_kata) 2017年4月18日
これが踏切の非常停止ボタンです。
踏切の中に人や車が取り残されていて列車と衝突する怖れがあるときは迷わず押して下さい。
強く押すと『ごつん』という感触がします。
できたら押した人は立ち去らずに「私が押しました」と鉄道係員に伝えて頂けると助かります。 pic.twitter.com/UJLKUdH5nl
こんな記事も。
かつてホーム転落事故で犠牲者が出たとき,「ホームからの転落者を見たら非常ボタンを押せ」みたいな注意喚起があちこちでなされ,そういう意識が高まること役立ちました。
報道機関は,特に注目が集まる事故後すぐの報道で,注意喚起も行ってほしい。
意外に,知らない人もけっこういるのでは?
それに,「押したらどうなるのか」「押した人が,何か迷惑行為で罰せられたりしないのか」といったことは誰でも気になることです(私だって知りません)。
ちなみに,私が踏切の非常停止ボタンのことを知ったのは,はるか昔のNHKの放送でです。
今はNHKも番組と番組の間で番宣ばかりやっていますが,大昔はそうでもなかったんですよ。そういう説明調の15秒か30秒ぐらいの動画を,夕方の番組の合間に流していたんです。
踏切で立ち往生したら,非常停止ボタンを押す。
(すると,当時は,踏切のポールについている発煙筒が点火されたようです。現在なら,警告の信号表示のようなものがあるんでしょうか)
それから,車なら積んであるはずの発煙筒に点火して大きく振り,列車に合図する。
子どものとき見たそんな内容を,今でもよく憶えています。
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ところで,昨日もまた事故が。
今度は無事救助できたようですが。
この記事は毎日新聞ですが,最後にちゃんと「ボタンを押すか,手や布などを大きく振って運転士に知らせてほしい」という南海電鉄のコメントに触れられています。
Photo by 写真素材 足成