前回、PTAの会議の挨拶に慣れていない方を対象に、こんなことを書きました。
(挨拶に慣れている方、簡単に済ませられる方はスルーでお願いします笑)
書いた後でしばらく考えていましたが、
「挨拶を求められる会議」は、つまり「司会進行役が別にいる会議」ですから、該当するのはPTA会長とその代役の方ぐらいですね。○○委員会や○○部の会議では、そこまで形式的なことはないでしょうから。
(例外として、学年委員長さんの場合、学年の全保護者が集まった場でしゃべらなければならない場合もありますが)。
挨拶内容の簡単な考え方。
前回、4部構成、つまり4つのパーツの組み合わせでどんな挨拶でも対応可能と書きました。
- お礼のことば(最初の決まり文句)
- 今日は何の会議か
- 会議の簡単な目的など
- 終わりの決まり文句
具体的に、どんな内容にすればいいでしょうか。
お礼のことば(最初の決まり文句)
これは、出席してくれた委員のみなさんへの感謝のことばです。
PTAは、委員の方の協力がなければ成り立ちません。「やってくれて当然」「やらないのはおかしい」という気持ちでは回らないのです。ですから、会議を開いた側としては、感謝の気持ちを持っていたいものです。
学校側から先生が出席している場合は、先生方へのお礼のことばも加えます。PTAの代表として、ひとこと入れておくべきでしょう。
例:
「本日は、お忙しいところお集まりいただきありがとうございます。」
「先生方には、日頃から子どもたちにご指導いただきありがとうございます。」
長くする必要はありません。
今日は何の会議か。
これは文字通り、その会議が何かを言えばOK。
「本日は、第○回~~委員会です」
これだけです。
会議の簡単な目的など。
こんなことを相談したい。その内容について簡単に触れます。
「お手元の資料の通り、○月の○○について、また○○○○についてご相談したいと思います。」
これだけ。
終わりの決まり文句。
最後にまとめの決まり文句を。
「限られた時間ですが、さまざまなご意見をいただければと思います。よろしくお願いします。」
……慣れない方は、これだけで大丈夫です。本来の議事の方に時間をかけるべきですから。
挨拶をするときの注意事項。
短く簡潔に。
会議の冒頭で、長い挨拶はまったく必要ありません。会議の本題に時間をかけるべきです。
余計なことは言わない。
不必要なこと、場にそぐわないことを言うと、かえって変です。「何か気の利いたことを言おう」などと余計なことを考えると、墓穴を掘ります。
特に、いろいろな会議で挨拶を繰り返すことになるPTA会長さん。同じような挨拶をあちこちで繰り返すうち、同じ内容に耐えられずについ変な内容を加えてしまうことがあります。でもその挨拶を聞いている側は、それ1回だけです。「変な挨拶をした会長さん」という印象を与えることになってしまいます。
代理の場合。
たとえばPTA会長の代理で挨拶をする場合は、「本日はPTA会長が所用で欠席ですので、代理でご挨拶いたします。PTA副会長の○○です。」とでも冒頭に付け加えて、同じ内容を話せばいいでしょう。
会議の性格に合わせて。
上記を基本の構成として、あとは会議の性格や出席者に合わせて調整すれば、慣れない方でも無難に切り抜けられるでしょう。
行事の挨拶はともかくとして、会議の挨拶は形式的なものです。場数を踏んで慣れればどうにでもなります。
いっそなくしてしまえば会議が少しは効率化されるかもしれませんが、「委員・先生方へのお礼」ぐらいは挨拶として言ってもいいのではないかと、私は思っていました。
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