昨日、NHKの「おはよう日本」でフリーランスが取り上げられていました。
フリーランスをアルバイトと並べて比較した表が使われたりしていて「またか」という感じでしたが、それとは別に、既視感が。
そういえば、昔も同じような時代があったんです。
25年前の「在宅ワーク」。
ブームというほどではなかったかもしれませんが、今から約25年ほど前の1990年前後に、「在宅ワーク」が一部で話題になっていたんです。
当時はインターネットがまだありませんでしたから、パソコン通信「NIFTY-Serve」のフォーラム(電子会議室。掲示板のようなもの)で活発なやりとりが行われていました。
よく話題になった業種としては、データ入力やテープ起こし、DTPなどがメインだったでしょうか。
そのころも、発注単価が安いことは問題になっていましたし、報酬不払いなどの問題もありました。「初心者」に対するベテランからの厳しい指摘がきっかけでバトルに発展したり。
そんな中で、
- 初心者を対象として講座をはじめる人が出てきたり、
- 講座修了者をまとめて共同受注する人が出てきたり、
- そんな人が注目を集めてカリスマ化し「時の人」になったり、
- そんな「時の人」がちょっとした失敗で逆にやたらと叩かれたり。
……同じようなことが、今も繰り返されていそうです。
インターネットがない時代ですから、今ほど裾野が広がることもなかったのでしょう。
当時あの会議室にいた人たちは今どうしているんだろうか。
いずれにしろ、雇用関係のない仕事をするからには、例えばフリーマーケットでモノを売っているのと同じだという意識がまず必要です。
フリーマーケットで100円に値付けした不要品を売っていて「100円でしか売れない」と文句を言っても始まりませんし、「丸1日やったのに10個しか売れず、売上が1000円にしかならなかった」といって不平を言う人もいないでしょう。
どうやってお金を稼ぐのか、どうやったらペイするのかは、自分で考えなければいけません。
そういえば、昔からあるいわゆる「内職」は家内労働法でいろいろとルールが決まっており、当時も「在宅ワーク」が該当するのかどうか話題になることがありました。今はこの法律、どうなっているんでしょうね。