この春休み、娘がオーストラリアに旅行に行ってきました。
航空券も宿泊先も現地ツアーも全部自分で手配した、しかも1人旅。
無人島でも生き延びらるんじゃないかと思っている娘ですが、今回も自力でよくやったものだと思います。
そんな娘のお土産、ベジマイト。
英国文化圏のソウルフード(?)であるマーマイト(イギリス・ニュージーランド)・ベジマイト(オーストラリア)。私は初体験です。(でもカルディなどでも普通に売っているらしい)
中身は、濃い焦げ茶色の,粘度の高いペーストです。
トーストに塗るにしても、ちょっと塗りにくいですね。
食べてみた感じは、「酵母エキス」そのものの味です。
それに,すごくしょっぱい。
「SODIUM 3300mg」(100gあたり)ということは……
(高校化学の初歩的計算)
ナトリウムの原子量が23だから3300mg=約143mM。
塩化ナトリウムはNaClなので、ナトリウムと塩化ナトリウムのモル数は同じであり、ナトリウムが143mMなら塩化ナトリウムも143mM。
塩化ナトリウム換算の含量は、143×58.4=約8400mg。
100g当たり塩化ナトリウム換算で8.4g含まれていることになります。
つまり塩分8.4%!しょっぱいのも当然です。
ネット上ではいろいろな感想やさんざんな評価のあるマーマイト・ベジマイト。
でも酵母エキスって、実はいろいろな加工食品に調味料として使われているんですよ。
興味のある方は、加工食品の原材料表示を探してみてください。
発酵調味料(味噌、醬油、かつお節、ナンプラー、ニョクマム、トウチなど)のない西洋人には「うま味」という概念がないのかと思っていましたが、英国系の人たちにとっては、これがなじみのある「うま味」なのでしょう。
今回はじめて食べて、なるほどなあと思いました。
ところで、使い方によっては日本人でもおいしく食べられるそうですよ。
では私も試してみたら……と試す前に,食べかけの瓶を娘が下宿に持って帰っちゃいました。うーん改めて店で買うほどではないかもです。
関連記事:
「かわいい子には旅をさせよ」みたいなことを、やってきたかもしれない。