フリーランス兼業主夫日記

フリーランス、プラスなりゆきで兼業主夫的生活になって25年超え。生活や子育ての中でブログネタを探しています。記事の内容はその時点の思いつき。現在は考え方が違っているかもしれません。

NHK Eテレ「ウワサの保護者会」、テーマは「母たち困惑! 男子の性教育」でした。

 

世のおとうさん・おかあさん、見逃した方は再放送を見た方がいいです。

再放送は3月18日(土)昼。

www4.nhk.or.jp

出演は「尾木ママ」こと法政大学教授の尾木直樹さん、性教育研究者(元高校保健体育教諭、元一橋大・津田塾大講師)の村瀬幸浩さん、視聴者代表の母親・父親数名。

 

視聴者代表母親:

「夫に性について話してもらえないかと頼んだがヤダと言われた」

「シングルマザーなので困っている、男の子は違う世界の生き物のよう」

 

村瀬:

「男の性教育はほとんど実体がない」

「男女一緒に勉強するようになってきたが、扱われるのはほとんど月経、妊娠、出産。男の性の仕組みや働きはほとんど触れられていない

 

アダルトサイト、どうする?

 

母親:「パソコンでエッチな単語の検索履歴があった。年齢制限をかけていてもこわい」

父親:「昔はエロ本の自販機があって集まって見ていたりした」

尾木:「ビニ本などの昔と違って今はリアルで刺激が強い」

村瀬:「アブノーマルなものが受けるからそれを作る。大人が興奮するための妄想・禁断の世界」

 

一方的に男が女を支配・命令する、暴力的なアダルトビデオ→ゆがんだ知識、現実との混同につながる

 

調査によれば高校1年までに68%がアダルトサイトを見ているらしい。

 

村瀬:「中学半ばまでは見せたくない」

「外国では性毛・性器はOKでも暴力は絶対ダメだったりする。日本はその点規制がゆるい」

 

父親:「一方的な内容のものが作られる文化的背景が?」

村瀬:「男尊女卑の考え方がある。たとえば "男はわんぱくがいい" ということだってそれにつながる」

 

では息子がそういう年代になったらどうすれば?

 

村瀬:

人間関係を含めて性の楽しさや難しさ、どうしていったらいいかということを真面目に伝えていくことが必要」

「アダルトビデオは作り物であり、女性がお金で演技している・させられている。見分ける力をつけさせる」

 

母親:「パソコンの履歴で出てきたので、これは「作られたお話」であって実際の女の人とのつきあいは違うと話した」

 

村瀬:「セックスは汚い、いやらしい、ひどい、あんなことをしたくない」と性にネガティブな意識を持つと、恋愛や性行為を回避することにつながる場合もある。

 尾木:「真面目な子ほど性に近寄らなくなる傾向も」

 

パンツに精液がついていたらどうするのがいい?

 

母親:「女の子と同じくお祝いしたいぐらい」

父親:「だまっていてほしい」

村瀬:「月経と同じく"汚い"と言ってはだめ。ネガティブなイメージをすりこむことになる」

 

高校1年男子100人中32%が射精を「汚い・けがらわしい」と回答。

電話相談にも「回数が多いと病気?」「においが強く心配」「自慰しすぎると頭が悪くなる?」などさまざまな相談が。

性の悩みを誰にも相談できない人が70%。

 

村瀬:「男は性といつも対面し悩んでいる。真面目な子ほど、自分は変態じゃないかと悩む」

 

父親など身近な男性が、体の変化について話しておくとよい。

 

村瀬:「母親は、射精という問題にはあまり近づかず詮索しない方がよい。精通があったら、親の引力圏から抜け出ようとしている。自立の大切なひとつの目安。声変わり・発毛・精通があるころから母親を女性として認識するもの。母が距離感を変えなければ性的自立ができない。このころから風呂・寝る場所を別にすべき」

 

尾木:「思春期以降の男の子と母親の入浴は性的自立を妨げる。大問題だと思っている」

 

父親:「私と私の友人と子どもで一緒に銭湯に行くようにしている。"小学生以上は男湯"と書いてあり、子どもも女湯がダメと理解できるし、将来子どもが友人に相談できるようになるかもと考えている」

 

村瀬:「部屋もプライバシーを大切に。大人として扱い、部屋に入る前は声をかけること。自慰は自分の体を管理することでもある」

 

性に関する悪ふざけにはどう接すれば?

 

例えばコンドームに水を入れてふざけているような場合は「何やってんの!」ぐらいでいい。

 

パンツを脱いだり脱がせたりしている場合は?

 

脱がせる方、脱がせられる方がある場合は縦関係、攻撃性があり犯罪につながる。

尾木・村瀬:「そもそもいじめ。いじめられている子は泣けず笑ってごまかすしかない。こういう問題は大人の側も軽く扱う場合もあり、子どもが大人に言わないこともあるが、子どもにとって想像以上に深刻なコンプレックス、屈辱につながることがある」

 

父親:「幼稚園児がカンチョーしてくるが?」→「注意した方がいい」

 

口・胸・お尻・性器は「プライベートパーツ」、命に関わる部分。不本意な扱いは人権侵害。

 

父親:「自分で脱いでデカいだろと自慢するような子もいますが…」

尾木:「自分を大切にするよう注意すべき。学校の性文化が落ちる」

 

大人の性犯罪者の3割が過去に性被害を受けている。深刻な結果になるので、親が抗議したり問題にする努力が必要

 

まとめ。

 

セックスや性ということになると親子で話しにくくなる。

「健康」と「人権」をキーワードに性の話を子どもに伝えよう。

 

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こんな内容でした。なかなか聞けない話でよかったと思います。

 

(追記)

放送内容ダイジェストのページができたようです。

www.nhk.or.jp

 

こういった性の話は子どもにはなかなかできないですね……。

私だって話せません。

 

いや、長男には言いましたよ。

「パンツ汚しちゃったら、知らん顔して自分で手洗いして洗濯機に放り込んでおけばいいからね~」と1回だけ。

 

あと、一緒に風呂に入るときに、息子たちには包皮を根元の方に引っ張ってなるべく亀頭を出して水流を当てて洗えと言っていました。亀頭包皮炎を予防するためです。

 

それと若い男性一般に言いたいのは、

ということ。これはぜひ伝えたい。

 

村瀬先生監修の本を見つけたので、末っ子用にポチりました。感想はこちらです。

 

娘には、ずいぶん昔にコレを買って渡したんですが、いま本棚を探してみましたが見当たりません。処分しちゃったかな?

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