フリーランス兼業主夫日記

フリーランス、プラスなりゆきで兼業主夫的生活になって25年超え。生活や子育ての中でブログネタを探しています。記事の内容はその時点の思いつき。現在は考え方が違っているかもしれません。

リスクを取らないリスク。

 

ときどき思うことがあります。

 

もうちょっと違うやり方があったかなあ。

あのときもう少し違う風にやっておけばよかったかなあ。

……弱気になった時ですね。

 

一方で,強気のときもあります。

あのときこうやっていたから今の自分がある。

オレは結構,頑張ってやってきた。

……なんてね。

 

そんなときいつも思い出すのが,『風の谷のナウシカ』の中のセリフ。

映画版ではなく、マンガの方です。「トルメキア戦役バージョン」と呼ばれているようですね。

 

超常の力を持つ"皇弟"ミラルパが絶大な権力をもつ影で,雌伏し時が満つるのを待っていた"皇兄"ナムリス。その時が来たとみるや,皇弟を殺して帝国の全権を掌握する,その場面でこんなことを言っています。

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(『風の谷のナウシカ 5』宮崎駿、徳間書店より)

 

俺はリスクをとってきた。

そんな自負の表れでしょう。

 

リスクを取るか取らないか。

 

リスク,危険を恐れてなにもしないと,そのこと自体がリスクになります。

選択しないということは,ありえません。

「リスクを取る」か,「リスクを取らないというリスクを取る」かのどちらかです。

結果がどうなるかは,後になってみなければわかりません。

 

自分の選択を最善のものにするために。

 

選ぶ前に「どの選択をするのが最善か」に悩むのは仕方ないでしょう。

 

でも、そのことばかりに気を取られるのではなく,

選んだ後に「この選択が正解だった」と思えるように努力することも大切です。

 

チェコの小説家ミラン・クンデラは,子どもだろうが老人だろうが,誰にとっても人生は初めて経験することの連続であり,そういう意味で人間の世界は未熟の惑星なのだ,という意味のことを言っています。

 

そもそも,過去を生きたオッサンの言うことは,現代ではアテになりません。

生存バイアスだってありますしね。

 

リチャード・バックの『イリュージョン』(以前の「村上龍 訳」版)に出てくる「救世主入門書」には、最後にこう書いてあるそうです。

 

「このテキストほど無責任な本はない。

この本に書かれてあることを

信じない方がいい。

書かれていることは全て逆の意味かも知れないから。」

イリュージョン (集英社文庫 ハ 3-1)

イリュージョン (集英社文庫 ハ 3-1)

 

 

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