先月、近所に大型スーパーが開店しました。
そこにはセルフレジが何台も。
ウチの近所では、セルフレジを備えた店が増えています。
慣れない感じがしたのは初めて使う前だけ。
1回使ってしまえば、全く何も問題ありません。簡単です。
こうやって自動化が進み、人件費削減が進むんだろうなと実感します。
セルフレジの導入コストは?
セルフレジ導入コストは4台で1500万程度とか。スーパーのセルフレジの場合、商品に貼り付けるICチップなどはありませんから、そのための追加コストは発生しません。
パートの人件費を1人1時間850円とします。
(上記の最近開店したスーパーでは、時給1000円以上で募集していましたが)
850円×4時間×20日=1人1ヵ月68,000円。
1日12時間営業とすると単純計算で3人分なので×3、30日なので×1.5=306,000円。
レジ1台を12時間の営業時間中1人で常時稼働させるには、1ヵ月で約30万かかるわけです。
4台を常時稼働させるなら、1ヵ月120万。
かたや、セルフレジは4台の導入コストが1500万なので、約1年でペイすることになります。
もちろん、アテンダント(セルフレジをサポートする店員)の人件費やメンテナンス費用は別途かかるでしょう。でもパート従業員の場合は、シフトの調整や採用・研修コスト、夜間割増し等もあります。それらを考慮する必要がなくなるわけです。
これなら、新しい店にはどんどん導入されていくでしょうね。
この大型スーパーが開店する直前、その近所にあった地元中小スーパーが閉店しました。そこには、私が知る限りでレジの処理スピードが最速の女性がいました。しかも雑なところが全くなく、POS処理からカゴへの商品の入れ方、代金の受け取り、おつり手渡しまで全てがとても丁寧。それなのに、全体が猛烈に速かったんです。
セルフレジを自分でやってみるとすぐわかりますが、慣れないと、商品のどこにバーコードがあるかさえわからないものです。
その人が今どうしているのかわかりませんが(新しいスーパーでは見かけません)、そんな「職人芸」がみられる場所もだんだん減っていき、パートとしての就労機会も減っていくのでしょう。
「職人芸」も、消えていくのは仕方ない。
そういえば、かつて駅の改札では、駅員さんが人手でキップに鋏を入れていました。
今では想像できないかもしれませんが、朝のラッシュ時でさえ、駅員さんが鋏で独特のリズムを刻みながら、猛烈なスピードで紙のキップに鋏を入れ続けていたんです。
いつのまにかそんな風景も自動改札に変わり、そしてICカード乗車券が主流になりました。
ユニクロやGU、無印良品、マクドナルド、コンビニなど、スーパー以外の店でもセルフレジ導入が進んでいるとか。この流れ、どんどん進んでいきそうです。