昨日のニュースです。
……なんか意味がわかりません。
「ITなどの専門技術者や出産、育児で企業を退職した女性の新しい労働の形を模索」
→ 全然新しくありません。個人事業主や法人化していない自営業者は昔からいます。「在宅ワーク」なんていう言葉も、少なくとも25年以上前からあります。
「研究会では、人材育成や教育訓練の仕組み作りや現行の労働法制の直接的な対象とならない中での労働時間のあり方、公平な市場ルールの整備などを議論する」
→「フリーランス」に対して人材育成や教育訓練をしようとする会社ってどれぐらいあるんでしょうか。フリーの側にとっては有難いですが、でもそれで変に制約が課されるようなことがあるとしたら、それもどうなんだろう?
労働時間?? フリーランスで労働時間?? 時間あたりで報酬を払ってくれるんでしょうか…あるいは時間で縛るんでしょうか…どうもよくわかりません。
会社側にとっては、メリットはあるでしょうね。
- 必要経費や、社会保険料の会社負担分を負担しないで済む。会社員の社会保険料(健康保険、厚生年金など)は、半額を会社が負担してくれてるんですよ!(フリーランスは全額を自腹)。
- 雇用関係でないので解雇規制の影響も受けない(「切りやすい」)。
- 派遣のように「○年経ったら正社員へ」みたいな決まりもない。
もちろん、デメリットもあります。
- スキルや経験が社内に蓄積されない。
- 社外の人間にゼロから業務を委託するのは非効率。
- 自社で経験を積んでもらっても、契約が継続するかどうかわからない。雇用関係じゃありませんから、お互い「切る」のは自由ですよね。
でも会社側(発注側)の立場が強いのは確かでしょう。
フリーランス一本でやっていこうという人は、それ相応の覚悟と知識とスキルが必要です。
ともかく、まずは
- 「副業禁止の禁止」。
- フリーランス予備軍に対して、必要知識などの啓発を図る。
- 企業側に、禁止事項などについて指導する。
なんかは意味がありそうです。
フリーランスを含む零細事業者に対する不利な扱いの禁止は徹底してほしいところです。例えば、消費税転嫁の拒否(=実質値下げ要求)の摘発など(一応、調査は行われていますが)。またそのうち消費税も上がりますから。
「請求書の押印・郵送を要求するのをやめろ」といった叫びも、昨日あたりからツイッターで聞こえてきます。
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