今日はこんな記事を見かけました。
就職後も子どもが親と同居している理由は、
「子どもが出て行かないから」と
「就職したからと言って家を出る必要がないから」がいずれも約4割。
「子どもの経済面での不安があるから」が約3割。
「別居すると金銭的に合理的でないから」が2~3割、
という回答だったそうです。
いつまで親の世話になる/子どもの世話をするつもりですか。
そりゃ、子どもの側にしてみれば、住む家があって、食事や洗濯の心配をしないですむなら楽でしょう。(自分ではやらないらしい)
親の側にしても、生活力に不安のある子どもの面倒をとりあえずみられるなら、安心なのでしょう。
短期的、近視眼的には、ね。
実家なんて、泥船ですよ。
若い人に言いたいのは、親も年を取っていくということです。
今すでに定年退職した団塊の世代や、退職が近づいた50代の人たちは、逃げ切りだけを考えています。年金や貯蓄を使い、とにかく自分達が死ぬまで楽しく暮らせればいいとだけ思っているんです。今まで一生懸命働いてきたのでしょうから、それも十分理解できます。
しかし、そういう考え方は、これから数十年も自分の能力を使って生き延びなければならない若い人たちとは根本的に違っています。
実家にいると、「現状維持が第一、逃げ切れればいい」という親世代の消極的思考に染まっていきますよ。
そして、そうしているうちに、安定していると思っていた実家の環境が、だんだん沈んでいくんです。
泥船のように。
目に見えて沈み始めてから、逃げられますか?
泥船に乗ったまま一緒に沈む前に。
不安定であっても、いかだに乗って漕ぎ出した方がいい。
大変でしょうけど。
これからの世の中は、今までよりももっと大変なんです。
であれば、「過去の蓄積だけで食っている」親元は早いうちに離れて、1人で生きていく方法を探した方がいいはず。
子どもは千尋の谷へ突き落とさなければ。子ども自身のために。
親の側にしても、さっさと子離れした方がいい。それが子育ての最後の仕事です。
上記の理由について言えば、
「経済面に不安がある」→学校を卒業したなら、あとは自分でなんとかさせなきゃ。いつまでも親が面倒をみるわけにはいきません。
「別居は経済的に非合理的」→自分達でシェアハウスでもなんでもさせればいいでしょう。結婚する気にもなるかもしれない。
「家事などの生活面で不安」→いつまでお子さま扱いしてるんですか。実家暮らしさせているうちに、いつかできるようになるんですか?
子どものころ最初に読んだマンガが『巨人の星』だった世代の私です。
なんだかんだ言って、かなり影響を受けてしまったと感じます。
星一徹みたいに、子どもを千尋の谷に突き落とすようなことをやってもいいんじゃないかと。時にはね。
そんなわけで、地方都市に住んでいる私だからですが、子どもは大学入学時に家から出すことにしています。
さすがに学生の間は勉強が本分なので十分仕送りをしますが、卒業したら日本中、世界中どこで生きていってもいいと思っています。自分の力で道を切り開いて行ってほしい。