出身大学の学生からの質問に答えるシリーズです。
フリーランスとして働く上で、社会人としてのマナー、人間性、コミュニケーションなどについてどのような点に気をつけていますか?
普段、取引先とは電話とメールでのやりとりが全てですので、「メールが読まれていない、届いていないのではないか?」「必要事項はちゃんと伝わっているだろうか?」「仕事は順調に進んでいるだろうか?」といった不安感を与えないようにすることが大切だと思っています。いわゆる「ほうれんそう」、報(告)・連(絡)・相(談)と言われることですね。そのために、必要なことがあれば早めに問い合わせる、確認する、進捗状況を随時報告するといったことを心がけています。
「ちゃんと仕事をする人間だ」ということをわかってもらわなければなりません。
また、納品は締切の前日までにするようにしています。納品を待っている側の気持ちになれば、締切当日の納品よりもその方が安心できますよね。自分が担当した作業の後の工程に配慮することも必要です。
ただし、仕事が欲しいときには早めに納品することで「時間ありますよ」と暗にアピールすることもあります。
もちろん、電話の受け答え・名刺交換のような基本的マナーや、折りに触れての挨拶(訪問)などは必要です。
最初に取引先(となるかもしれない会社)を訪問することは、悪徳業者にひっかからないための対策の1つにもなります(直接行くことにより、会社の様子を実際に確認できるため)。
また当然ですが、機密文書を扱いますので機密保持は絶対です。取引先とは機密保持契約を交わしており、仕事関係の文書は仕事部屋から一切持ち出さず、廃棄にはシュレッダーが必須です。
質問内容からは外れますが、仕事のほか家事全般も担っている身としては、社会人として仕事以外にもやらなければならないことがあります。地域のつきあい、子どもの保育園・学校関係、PTAなどですね。いい年の男が日中からフラフラしているわけですから、そういうものにも積極的に参加して顔を売っておかないと、最悪、不審者扱いされてしまうかもしれませんから。
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出身大学の進路研究授業(メールのやりとり)で学生に伝えたかったこと。