7月上旬にヒグラシが鳴き,ニイニイゼミ、アブラゼミ、ミンミンゼミが鳴きだしたと思ったら,8月上旬には早くもツクツクボウシが鳴き出して,もう8月も下旬(ウチのあたりにはクマゼミはいません)。
暗くなると,もう秋の虫たちが一斉に鳴きだしています。
みなさんは,虫の声ってどれぐらいわかりますか?
いくつか知っておくだけでも,楽しいものですよ。
夜の草むらでおそらく一番よく聞こえるのが,ツヅレサセコオロギ。
リーリーリーリーと,いかにも夜の原っぱという感じでたくさん鳴いています。
もうすこし高い声で,オカメコオロギもリッリッリッと鳴いています。
でもやっぱり,声がいちばん綺麗なのはエンマコオロギ。
「アリとキリギリス」など,バイオリンを持っているのはだいたい緑色のバッタのように描かれることが多いように思いますが,エンマコオロギの声は本当にバイオリンのよう。ツヅレサセコオロギのように原っぱで一面に鳴いているようなことはなく,あちこちで一匹ずつコロコロコローと鳴いている印象。孤高のバイオリニストか。
※見た目は,太った(立体的な)ゴキブリみたいなんですけどね…。
以前はウチのそばで,よくウマオイもスーイッチョスーイッチョと鳴いていたんですが,そういえば最近は聞かないなあ。
キリギリスや,それに「虫の声」の歌でよく知られているクツワムシは,名前こそ一般的であるものの,私は実物の声を聞いたことがありません。
スズムシも,背の高い草むらにいるようなので,実際に聞いた記憶はないですね。、なぜか今年はウチのまわりでよく鳴いている…なぜだろう?
アオマツムシは,暗くなったばかりの街路樹の高いところで,金属的な声でリンリンリンリンうるさく鳴いています。風情に欠けます…。
逆に,風情があるのがカネタタキ。ウチの近所には結構います。家の周りだけでなく、家の中で鳴いていることもあります(!)。コオロギなどに比べて小さいので、どこかのスキマから室内に入ってしまうのかもしれません。
夏の終わり頃にはチンチンチンチン…と、短い間隔で速く鳴いていますが,季節が進むにつれてだんだん遅くなっていきます。晩秋,11月頃にもなると,他のコオロギ類が全ていなくなってしまった中で,カネタタキだけが、チン………チン………チン………と今にも消え入りそうな声で鳴いていて、寂しげです。
↓こちらのサイトの「鳴き声検索」で,実際の声が聞けます。