『マンガで食えない人の壁』(トキワ荘プロジェクト編著,NEWVERY発行,2012年)を読みました。
私はマンガを仕事にしているわけではありませんが,自分のウデで食っているフリーランスなら誰でも思い当たることが随所に書かれています。
「とにかく描くこと」
「とにかく持ち込むこと」
「自分からアクションを起こすこと」
「自分に言い訳をし現実逃避しないこと」
「自分の技術が下がらないように,常にウデを磨くこと」
「ひとりよがりにならず,周囲の意見を素直に取り入れること」
「意見を表面的にとらえるのではなく真意を考えること」
「自分の弱点を認識し,克服する方法を考えること」
「マンガ家になるのを目的にするのではなく,それで食っていくためにはどうすればよいかを考えること」
それと,同じマンガ家,マンガ業界にいる人であっても,分野や年代が違うせいか,いろいろな違いがあったこと。1人でする・アシスタントを雇う,連載・読み切り,アナログ・デジタル,編集者との関係などなど。
つまり,「人によって状況はさまざま」。
これは,どんなフリーランスにもあてはまる,注意すべき点じゃないでしょうか。
新人はなおさら横のつながりを確保して情報を集めていないと,不利な立場に甘んじる結果になる可能性があります。
業界が違っても共通する部分,違う業界だからこその発見。
文字数が多く通読するのはちょっと大変かもしれませんが,マンガ家志望者以外でもフリーランスの方はぜひ読んでみてください。