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フリーランス兼業主夫日記

フリーランス、なりゆきで兼業主夫になって20年以上。生活や子育てその他つらつら考えたことを。

「どんなときも幸せに生きなさい」と命じられたらどうする?

 

人生で一番影響を受けた本は? と聞かれたら絶対に挙げる1冊があります。

タイトルの一節は,それに出てくるエピソード。

 

 「神が望むのであれば、地獄の責め苦でも喜んで受けるべきだ」と言う群衆に向かい,自動車修理工兼救世主のドナルド・シモダが言った言葉。

 

"神が君達の目の前にお立ちになって、『これから先ずっと、この世界で幸福に生きることを命ずる』とおっしゃられたら、その時君達はどうしますか?"

(『イリュージョン』リチャード・バック著、村上龍訳より)

 

あなたはどんな状況にあってもずっと幸せでいなければならない。そう言われたら?

よく考えてみると深いです。

 

ほかにも,

"精神を集中させれば,ギターの教則本からだって人生に対する示唆を得ることができる" なんていうエピソードや,

主人公が吸血鬼ドットに「血を吸わせてくれ」と迫られる場面。

 

そのとき主人公はどうしようとしたか。

そしてそれに対するドンの答えは?

 

「どんな場合でも俺たちは,選ぶことができるんだ」

「俺たちは,やりたいことは何でも自由にやれるんだ」

 

というドナルド・シモダの言葉は,裏返せば「どんなことでも,やらないのは全て自分が「やらない」と選んだからだ」という意味に思えます。

 

だからといって,私は「努力すれば夢はかなう」なんて素朴に思っているわけではありません。このことについては別にゆっくり書いてみたいと思っています。

 

「思考は現実化する」とか「引き寄せの法則」とか(そっち方面の本は読んだことないけど),そういう方面に通じる内容なのかもしれないので,内容の好き嫌いはあるかもしれませんが,興味のある方はぜひ探して読んでみてください。

 

イリュージョン (集英社文庫 ハ 3-1)

イリュージョン (集英社文庫 ハ 3-1)

 

 

数年前に新訳が出ていますが、そちらは読んでいません。アマゾンのレビューを見ると、村上龍訳の方は原文からかなり離れているらしい。英語版のペーパーバックも持っているのでぱらぱら見てみると、原文を村上龍流にかなり膨らませているようですね。

 

2人のジプシー飛行士が野宿し、とんでもなくまずいパンを焼いて食べたりスープをレンチでかき回したりしているっていう情景だけでも好きでしたね。村上龍のお気楽な面が出ている感じ。バイクでツーリングし、キャンプ場で缶詰をおかずにガソリン臭いごはんを食べたりしたのは、この本を読んだ後だったかな。

 

リチャード・バックは『カモメのジョナサン』が有名ですが、あちらはちょっと神がかった、西洋人特有の、エキゾチックで神秘的な東洋思想への傾倒ばかり感じられて、好きになれませんでした。

 

 

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