会社員の方がいい、という意見もあります。
やはり、組織でないとできないことはありますから、上記の記事にも一部同意です。
一番同意できるのは、
"三、組織でなければ不可能な仕事ができる"
ですね。
大きな設備投資が必要なことや、いろいろな意味で「大きな」こと(物理的に大きい・多い、金額が大きいなど)、短期的採算を度外視して長期的に取り組まなければならないことなどは、さすがに個人ではできないでしょう。
※ただ最近は「1人家電メーカー」のような会社/人も出てきていますから、この点も変化していくのかもしれません。プロジェクト単位で個人が離合集散を繰り返しながらある程度大きなことをやる、といった形の仕事もあるのかも。
"五、長期的視点で仕事できる"
"明日食えるか、来月は無事か、そんなことばかりを考えてしまう起業家が、実際にはほとんどだろう。"
これは本当です。フリーランスもそんなものです。
でも組織として長いスパンで仕事ができるとしても、会社員個人としては、仕事をしてもしなくてもさしあたって次の月の給料はもらえてしまうわけです。長期的にみれば10年後・20年後にどうなるかは自己責任なので、善し悪しかもしれません。
"二、悲しみ半分。喜び二倍"
これも本当です。「同じチーム」として達成した仕事でないと、終わったときの喜びを共有する相手がいません。単純な話、個人で仕事をしていると、「打ち上げ」というものがあり得ません(主婦・主夫も全く同じです)。
"四、お金をもらいながら、偉大な先人に学べる"
は、職場で自分の周囲に「たまたま」どんな人たちがいるかで変わってしまいそうです。会社規模が大きいと、環境を自分では選べませんから。
全く同意できないのは、
"一、得意なことで勝負できる"
会社規模や事業内容、人材育成方針によっても変わるのでしょうが、数年に1回、あるいは最悪毎年のようにさまざまな部門の異動を繰り返す会社では、とても「得意なこと」を生かすことはできないのでは?
ですから、
「個人ではできないような大きなことがやりたくて」、
「その会社の一般的なキャリアパスに納得できて」、
自分が感じるマイナス点に目をつぶることができるのであれば、その会社に就職してもいいのでしょう。
会社員・サラリーマンといっても、大企業か中小企業か零細企業かによっても、また業界によっても違います。零細企業だと社長のカラーで会社の全てが決まってしまうので、社長と人間的に合わず働き続けられなくなる場合だってあります。
今の50代の会社員が歩んできた会社員人生と、40代、30代、20代でも違うでしょう。
組織に所属して働くか、組織に属さずに働くか。
結局は、自分としてどういう点を妥協できず、どういう点なら妥協できるかということに尽きますね。